聖なる妊活マイスター、現る|妊活乙女たちの華麗なる日々

【人物紹介】

聖なる妊活マイスター、現る|妊活乙女たちの華麗なる日々
※上記をクリックすると大きい画像が開きます。

【人物相関図】

聖なる妊活マイスター、現る|妊活乙女たちの華麗なる日々
※上記をクリックすると大きい画像が開きます。
スポンサードリンク

第1話
~聖なる妊活マイスター、現る~



数日後―。

聖なる妊活マイスター、現る|妊活乙女たちの華麗なる日々

マチ子!


あやめ、遅れてごめんね。


それは構わないけど・・・なんだかずいぶん疲れた顔をしているわね。


・・・そう、かな?


ひどいわよ、そのクマ。


最近、遅番が続いてて・・・。片付けなんかもすると帰宅が夜中になっちゃって・・・。


・・・大変だろうとは思っていたけど、そこまでとはね・・・。


これくらい当たり前よ。今までが恵まれすぎていただけよ。


マチ子は目の下のクマを隠すようにそっと指を押し当てた。
肌がガサついた。
こんなことにも気がつかずにいた自分が少し寂しく思えた。

ところで、どうだった?聞いた?


え?・・・う、うん・・・。


で?どうだったのよ。


うん・・・。
優一さん、子供が欲しいみたい。


ほぉうらね。


あやめは自信ありげに微笑んだ。

・・・。


で、どうするの?
私と一緒に妊活する気になった?


そ、それは・・・。


何よ~!
優一さんが欲しいって言ってるんだったら決まりじゃない。
何を迷うっていうのよ。


い、色々・・・。経済的な事とかもあるし、こんな状態で子供を作るなんて無責任じゃないかなって思ったり・・・。


じゃあ聞くけど貧乏な人は子供を作っちゃいけないわけ?
この少子化の時代に?そんなの、他の貧乏な人に失礼よ。人権侵害よ!


そんなつもりは・・・。


いい?子供を作るのに大切なのは、
どんな状況になっても子供を責任持って育てる、愛するという覚悟よ。
それだけなのよ。


う、うん。


もし仮に今、マチ子に子供がいたとする。
美味しいご飯が目の前にある。だけど一人分。マチ子、どうする?


え・・・。子供に食べさせるわよ・・・そりゃ・・・。


そうよ!それで上出来よ!
マチ子には子供を育てるだけの心構えは出来ている!


え、たったそれだけで・・・。


いいのよ、難しく考えたって仕方ないじゃない。
はい、これ。私からのプレゼント。


・・・?


小さな包みの中にはピンク色のプラスチックのケースがあった。
蓋を開けると、そこには液晶のモニターといくつかのボタンが並んでいた。
細いコードの先には小指サイズのスティックが繋がっている。
聖なる妊活マイスター、現る|妊活乙女たちの華麗なる日々

・・・体温計?


「基礎体温計」よ。


これで何をしたらいいの?


驚いた!マチ子、本当に何も知らないのね。


そう言いながら、あやめはちらりと時計を見た。

詳しく説明してあげたいんだけど、私これから病院に検査結果を聞きに行かなくてはいけないの。


え?どこか悪いの?


ううん。そうじゃなくて、妊活をする前に、婦人科系の疾患がないか検査をしたのよ。
中には妊娠の妨げになる病気もあるから。最近は「ブライダルチェック」と言って、結婚を期にそういった検査をまとめてできる病院やクリニックも多いの。

マチ子も一度受けたらいいわよ。


ブライダルチェック・・・。


呼び出しておいて悪いけど、もう病院に行く時間だから。


そう言うと、あやめは柔らかそうなシフォンのスカートを翻して、優雅に椅子から立ち上がった。
手にはいかにも高級そうなレザーのバッグが握られている。

マチ子。



いつになく真剣な声であやめは言った。

妊娠は誰でも簡単に出来ると思ったら大間違いよ。
妊娠はそれが成立するための「理由」がきちんとあるわ。
これをしっかりと理解しないといつまで経っても子供ができないという事になりかねない。
子供が欲しいと思う気持ちの次に、これを理解することは重要よ。


あやめ・・・。


な~んてね。私も最近やっと勉強し始めたばかりだから分からないことだらけよ。
ま、一緒に頑張りましょ。とりあえず基礎体温は毎日つけることね。


毎日?


そうよ、当然じゃない。


それだけ言い残すとあやめは背中を向けて立ち去った。
残されたマチ子の前にはピンクの基礎体温計だけが静かにたたずんでいた―。

自宅―。

聖なる妊活マイスター、現る|妊活乙女たちの華麗なる日々

どうしよう・・・。
話の流れで妊活をすることになってしまったわ・・・。


マチ子は深いため息をついた。

妊活といっても一体何をどうしたらいいのかしら。
そういえば・・・。


使い古したバッグから取り出したのは、
あやめからもらったピンクの「基礎体温計」であった。

「体温を毎日測る」と言っていたわね・・・。
とりあえず測ってみようかしら。


マチ子はおもむろに基礎体温計の蓋を開けた。

その時―。



ぴよよ~~ん!!!




聖なる妊活マイスター、現る|妊活乙女たちの華麗なる日々

キャァァァァ!!!


なななな、なによ、これ・・・。


こんちわー。どーもはじめまして~


・・・しゃべった・・・!


あ、しゃべるヤツは嫌いですか?


・・・嫌いじゃないけど・・・。


そうですか。それはよかった。
あらためまして。私の名前は「フク」です。


・・・フク・・・?


そうです。フクです。


あ、あなたは一体・・・?


やだなぁ。見ての通り基礎体温計の妖精ですよ。


妖精・・・?


なんちゃって。
妖精に見えました?
でも実は「犬」です、妖精風の。


・・・・は?


まぁ、細かいことはおいおい。
ところでマチ子さん。
あなた妊活の事で何かお悩みではありませんか?


え?・・・え、えぇ、まぁ・・・。


そうでしょー。だから私が来たんですけどね。


そういうとその緑色の生き物は
自分のお腹の辺りをまさぐって何かを取り出した。

コホン。
わたくし、こういう者です。


聖なる妊活マイスター、現る|妊活乙女たちの華麗なる日々

妊活、マイスター・・・?


そうです。私が妊活マイスターです。
マチ子さんのように妊活について無知な方を助けるために存在しているのです。


・・・はぁ。


私が来たからにはもう安心。
マチ子さんは大船に乗ったつもりで妊活に励んでください。


あ、あの、質問・・・よろしいでしょうか・・・?


なんでしょう。


あなたは一体・・・何者なんですか・・・?


だから、「妊活マイスター」です!


いや、そうじゃなくて・・・。


フクと名乗る生き物は大きくため息をついた。

くだらない質問はいいので、本題に入りましょ。
マチ子さん、あなた今基礎体温を測ろうかな、とおっしゃっていましたね。


は、はい・・・。


今、何時だと思っているんですか?


もうすぐ7時です・・・。あ、優一さんがそろそろ帰ってくるかも・・・。


そんなことは聞いていません。


す、すみません。


そもそも、あなたは基礎体温が何たるかをまるで分かっていない!!


・・・・。


いいですか、基礎体温とは「朝目覚めた後、身体を動かす前の最も安静時の体温のこと」を指すのです。
体を動かすということはエネルギーを生み出すということ。
エネルギーは熱を生み出します。
よって、今現在の体温は「基礎体温」+「動作に伴う発熱分」になってしまう。
これはもはや基礎体温とは呼べません。
そんなのはただの「体温」だっ!!!


はぁはぁはぁ・・・。


・・・・。


まぁ、こんな感じでマチ子さん、あなたには妊活のいろはをイチから教えていくつもりです。


あ、ありがとうございます・・・。


そうそう。
同居するにあたり先に言っておきますが、私の「衣・食・住」に関することについてはどうぞお構いなく。
住まいはその基礎体温計の中ですし、服はこの通り着ていません。裸です。
食事は自分で調達しますので、ご心配なく。
まぁ・・・、強いて言えばたまに「亜鉛」か「葉酸」なんかのサプリメントでも置いといていただければ有難いですが。


亜鉛か葉酸・・・?


はい、好物なんです。


その時、玄関で物音がした。

ただいま。


た、大変、優一さんが帰ってきたわっ!


そうですか。
じゃあ私はこれで失礼します。
アデュー。


そう言うと、フクはするりと基礎体温計の中に消えた。

マチ子は自分の目がとても信じられなかった。
思わずほっぺたをつねってみた。

あいたた・・・夢じゃないわ。




マチ子はしばし呆然と基礎体温計をみつめることしか出来なかった・・・。

その頃―。



聖なる妊活マイスター、現る|妊活乙女たちの華麗なる日々

どうして・・・私が・・・。


青白い顔のあやめがリビングのソファで一人、震える声でつぶやいた。

・・・こんなことって・・・!


震えるあやめの手から、くしゃくしゃに丸められた紙が落ちた。
聖なる妊活マイスター、現る|妊活乙女たちの華麗なる日々

くっ・・・!
これくらいのこと、きっと乗り越えてみせるわ・・・!


聖なる妊活マイスター、現る|妊活乙女たちの華麗なる日々
あやめの表情には強い決意がみなぎっていた―。


~続く~

あやめに一体何が・・・?!
そして次回、「妊活マイスター・フク」の熱血指導が始まる!
マチ子はフクを受け入れ、効果的な妊活をスタートする事ができるのか?!

第2話「~卵子と精子のストイックな宿命~」に続く!


HOMEに戻る



聖なる妊活マイスター、現る|妊活乙女たちの華麗なる日々

基礎体温計で分かること

基礎体温は、毎日測定してこそ意味のあるものです。
なぜなら、基礎体温を測定して分かることは

①低温期と高温期の有無
②低温期と高温期の温度差
③排卵日の予測
④妊娠の予測

など。
これらを知ることで、効率よくタイミングを取ることができたり、
体内での月経サイクルに異常がないかある程度予測をつけることができます。

妊娠もまた早期に把握できていれば、薬の服用や、飲酒などにも気を配ることができます。
詳しくは「第3話~基礎体温の気まぐれな憂鬱~」でお伝えします。
お楽しみに!

基礎体温計は使いやすいものを選ぼう!

毎日使う基礎体温計だからこそ、使いやすさ=継続に直結。
短時間で測定可能なものや、グラフ作成をしてくれるもの、スマホと直結しているものなど、
現在、基礎体温計は様々な種類があります。

ちなみに、あやめがマチ子にプレゼントしたのはニシモトの「ソフィアレイ BT16R 」という機種。
(※リンクをクリックすると最安サイトにジャンプします。)

500日分の値を自動で記録。
モニター上でグラフとして分かりやすく表示してくれます。
また病気の疑いや、妊娠を教えてくれる機能付なので、
べび待ち初心者さんにはうってつけです。

基礎体温計はあなたの妊活をサポートする、いわば「パートナー」です。
それなら、デザインや使いやすさ、一緒にいてウキウキできるかも重要。
お気に入りの基礎体温計を見つけて、ぜひ気持ちのよい朝を一緒に迎えてください。

《おすすめ》
>>>べび待ちさんが選んだ基礎体温計ランキングはこちら

HOMEに戻る